戒壇(かいだん)めぐり

更新日2022.06.22

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戒壇とは

仏教僧が戒律を授けるために檀を築くこと

戒壇めぐりとは

戒壇のまわりを仏名を唱えながらめぐり歩くこと

▼ 歴史
戒壇の歴史

日本に仏教が伝わったのは538年ですが、まだ戒律は不完全なものでした。

当時の出家者は、税を免除されていたため、出家が税逃れとされていました。そのような理由の者が多く、堕落したが多かったようです。
その後は戒律も整備され、規律が守られるようになりました。
律宗の開祖である鑑真が、754年に東大寺に戒壇を築いたことが起源とされています。
その後、東大寺に戒壇院を建立し、筑紫の大宰府の観世音寺、下野国(現在の栃木県)の薬師寺に戒壇を築きました。

これを天下の三戒壇といいます。

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▼ 全国の戒壇めぐり
甲斐善光寺

戒壇めぐりと称されるものでは、善光寺のように、本堂の地下にある暗い回廊を手探りで進むものが有名です。
暗い回廊の奥にある、御本尊とつながっている錠前に触れることで、極楽往生のお約束をいただくことができるとされています。

長野県・信州善光寺
戒壇めぐりといえばここが有名です。回廊の奥にある「極楽の錠前」に触れることでご利益があります。

岐阜県・関善光寺
日本に唯一の卍字型戒壇巡りがあります。暗い回廊は実に49メートルもあります。

他にも、

山梨県・甲斐善光寺
長野県・元善光寺
愛知県・善光寺東海別院
滋賀県・新善光寺

など、戒壇めぐりは全国に50ヶ所以上あるとされております。

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