男神と女神の見分け方ー神社の建築様式ー

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男神と女神の見分け方ー神社の建築様式ー
男神と女神の見分け方

神社は、主祭神または主神と呼ばれる主となる神様をお祀りしております。この主祭神は、神社に一柱(神様を数えるときに用いられる単位)だけではなく、複数の神様を主としてお祀りしているところも多いです。

そして、神社の建築様式は、主祭神の性別に合わせて造られており、本殿の屋根部分にある千木(ちぎ)鰹木(かつおぎ)により、見分けることができると言われております。

千木と鰹木

千木とは、屋根のむねの両側に交差させた長い木材のことです。

鰹木とは、棟木(むなぎ)と直角の方向に横たえ並べた丸太のことです。

※ 棟木…屋根の面と面とが交わる場所に使われる木材

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▼ 千木と鰹木

千木の形は、先端が外削ぎ(先端を地面に対して垂直に削る)になっているものと、内削ぎ(水平に削る)になっているものがあり、外削ぎと内削ぎが同じ社殿に両方ついた神社もあります。

外削ぎは、祭神が男神であり、内削ぎが女神になっていると言われております。

千木の見分け方

鰹木の数は、平安時代には、大社が8本、中社が6本、小社が4本という決まりがありましたが、現在では神社により本数は異なります 。

鰹木の数が奇数なら男神、偶数なら女神を祀っていると言われておりますが、諸説がないため、正確なところは明らかになっておりません。

主な建築様式は、下記の通りです。

建築様式 代表的な神社 男神・女神
イメージ画像 建築様式の解説
大社造
(たいしゃづくり)
出雲大社 男神(外削ぎ)
大社造 高床式倉庫の様式から発展したと言われており、神明造とは同じ造りですが、屋根の部分の千木が、直角となった造りとなっていることが特徴です。
また、建物内部の中心には、心御柱(しんのみはしら)という太い柱があります。
神明造
(しんめいづくり)
伊勢神宮 女神(内削ぎ)
神明造 大社造とともに、最古の建築様式である高床式倉庫の様式から発展させた形です。
屋根の部分の千木が、平行となった造りとなっていることが特徴です。
また、伊勢神宮は唯一神明造と呼ばれております。
八幡造
(はちまんづくり)
宇佐神宮や石清水八幡宮 屋根に千木はない
八幡造 神明造から派生した形となっておりますが、2つの社殿を手前と奥に置き、その間を相の間で連結させて、一つの社殿としております。
手前の社殿を外院、奥の社殿を内院と呼び、主祭神が、昼と夜で移動すると考えられておりました。
春日造
(かすがづくり)
春日大社 男神(外削ぎ)
春日造 大社造から派生した形となっております。屋根が反り、正面には向拝(こうはい、ごはい)のある造りとなっていることが特徴です。
春日造の多くが、一間社(いっけんしゃ)春日造となっており、非常にコンパクトな印象があります。
※向拝…屋根の中央が前方に張り出した部分のこと
流造
(ながれづくり)
伏見稲荷大社 屋根に千木はない
大社造 神明造から派生した形となっております。屋根の前方が曲線的に長く伸びており、向拝のある造りとなっていることが特徴です。屋根の一方が長く、もう一方が短いため、見分けが容易です。
日本全国、最も広く分布している建築形式が流造です。
住吉造
(すみよしづくり)
住吉大社 男神(外削ぎ)
大社造 大社造から派生した形となっております。屋根は直線的な造りとなっており、建物内部が前後に仕切られていることが特徴です。
正面より前の間が外陣、奥の間が内陣と呼ばれており、正面に木階がかけてあります。

全国の神社では、男神女神の区別をしているところが多いですが、必ずしもすべての神社が区別しているわけではありません。それでも、神社を訪れた際には、どのような神様を祀っているのか、建築様式からひも解く楽しさはあると思います。

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