寺格と社格

更新日2022.06.22

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社格とは

祭政一致に基づき、朝廷などにより定められる神社の格式のこと

社格制度は、時代とともに移り変わります。現代においては、戦後に神社が国家管理を離れたため、社格は存在しなくなりました。

古代から現代までに、定められた社格は下記になります。

上古社格制度(古事記、日本書紀が編集される以前の時代)
天津社 天津神を祀る神社のこと
国津社 国津神を祀る神社のこと
古代社格制度(日本が律令国家となり、国家体制が整いはじめた時代)
官社(式内社) 国家の保護を受けた神社で、『延喜式神名帳』に記載されている神社のこと
官社(式外社) 国家の保護を受けた神社で、『延喜式神名帳』に記載されていない神社のこと
官社(官幣社) 官(朝廷、国)から奉幣を受けた神社のこと
官社(国幣社) 地方行政官から奉幣を受けた神社のこと
国史見在社 六国史に記載のある神社のこと
中世社格制度(平安時代の中期以降)
一宮 国で一番有力な神社のこと
二宮 一宮の次に社格が高い神社のこと
三宮 二宮の次に社格が高い神社のこと
総社(惣社) 特定地域内の神社の祭神を集めて祀った神社のこと
国司奉幣社 各国の国内神名帳に記載のある神社のこと
二十二社 国家の重大事、天変地異の時などに朝廷から特別の奉幣を受けた神社のこと
近代社格制度(明治時代初期から太平洋戦争の時代まで)
神宮 天皇、皇室の祖先神や大和平定に功績のある特定の神を祭神とする神社のこと
官国幣社(官社) 官幣社と国幣社の総称で、国家が祭祀を行う神社のこと
諸社(民社) 官国幣社以外の神社のこと
無格社 最も低い位置にある公の資格をもたない神社のこと
勅祭社 祭祀に際して天皇により勅使が遣わされる神社のこと
東京十社(準勅祭社) 元准勅祭社12社の内から、1975年(昭和50年)に定められた東京近郊の10の神社のこと
内務大臣指定護国神社 1939年(昭和14年)内務大臣が指定した34社(太平洋戦争末期までに17社追加指定された)の護国神社のこと

※一部の神社では、過去の社格を呼称する場合もありますが、近代社格制度における社格が「旧社格」として表されているところもあります

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